3 貸し土地の立退きができる場合と立退きの方法 (3)借地借家法または借地法の適用がない貸し土地の立退きとその方法 借地借家法または借地法の適用がない貸し土地については、一般法である民法が適用されます。 ア 賃借人に賃貸借契約上の義務違反がある場合の立退きとその方法 これについては、3(2)借地借家法又は借地法の適用がある貸し土地の立退きとその方法ア 賃借人に賃貸借契約上の義務違反がある場合の貸し土地の立退きとその方法 …
借地借家法又は借地法の適用がある貸し土地の立退きとその方法
3 貸し土地の立退きができる場合と立退きの方法 (2)借地借家法又は借地法の適用がある貸し土地の立退きとその方法 ア 賃借人に賃貸借契約上の義務違反がある場合の貸し土地の立退きとその方法 民法541条および同法542条は、当事者の一方がその債務を履行しないなど一定の場合に、もう一方の当事者は当該契約を解除できる旨を規定しています(前者は催告による解除を、後者は催告によらない解除を規定しています。また、借地権の無断譲渡、無断 …
借地借家法または借地法の適用がある貸し土地と同法の適用がない貸し土地の区別
3 貸し土地の立退きができる場合と立退きの方法 (1)借地借家法または借地法の適用がある貸し土地と同法の適用がない貸し土地の区別 ア 借地法と借地借家法の関係 (ア)借地法の制定・改正 借地法は、大正10年に、借地関係の安定を図るため、民法の特別法として制定されました。制定当初の借地法は、借地権の存続期間を長期にわたって保障することを主な目的としていました。 その後、昭和16年の改正により、正当事由条項(賃貸 …
貸し土地の立退きは法律問題である
2 貸し土地の立退きは法律問題である 貸し土地の立退き請求権は、貸し土地の賃貸借契約の終了によって生じる法的権利です。賃貸人と賃借人との間で、賃貸借契約の終了に関する協議がまとまらず、合意による解約ができなかった場合には、強制的に賃貸借契約を終了させる必要があります。 借地借家法又は借地法の適用がある貸し土地の賃貸借契約を強制的に終了させる手段としては、主に(1)債務不履行に基づく解除、(2)貸借契約の更新拒絶がありますが、賃貸人 …
貸し土地の立退きの意義
1 貸し土地の立退きの意義 古くからある貸し土地は、長年土地を賃借している賃借人に対する厚意や、単純に賃料の増額を怠っていたことなど様々な理由により、長年に渡って賃料が据え置かれていることがあります。さらに、都市やその周辺部にある貸し土地では、据置かれた賃料収入に対して、固定資産税、都市計画税、相続税等の租税公課の負担が重くなっており、その負担が忍耐の限度を超えるものとなっています。このような事情から、古くからある貸し土地の賃貸人は、 …